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執筆者の写真明石有実

Blog Relay*⑥【音響オペレーターとレコーディングエンジニアの違い】



Blog Relay

第6弾!


【音響オペレーターとレコーディングエンジニアの違い】








おはようございます!




今回のテーマは、


“PAエンジニアとレコーディングエンジニアの違い”について



担当は、いしい です。

よろしくお願いいたします。







早速ですが ライブ・イベント音響については以前、

松田さんに綴っていただいているので、(※Blog Relay②【音響について】参照)

レコーディング(録音)目線から

同じ音を扱うお仕事の中で感じる違いについて書き進めたいと思います。







まず一つ言えるのは、PAでは


・音を含めたイベント全体のひと時をエンタメとしてお客様に感じていただくこと。


だとすると、録音では

・音そのものだけでエンタメを提供すること。



ではないでしょうか。



CDや配信だってジャケットや特典があったりするじゃないかと、

異論は多々あるかと思いますがあくまで一面としてご容赦ください。







例えば、

機材を設置する上で、演奏を妨げない範囲で

最大限いい音が出るようにセッティングするのは変わりません。


その上で、PAではお客さんからの見え方も大切になってきます。

せっかくバンドやアイドル・アーティストを見にきているお客さんが

マイクや機材で顔が全然見えなかったら台無しです。




それに対してレコーディングでは自由です、

顔の真正面に大きなマイクを立てて歌を録ったり。

壁や天井、果ては廊下やトイレにマイクを立ててみたり。

より良い表現の為にあの手この手を尽くします。


トイレ参考楽曲(Vocal)






しかし、見た目は二の次と言いながらも

美しくセッティングされていると演奏者のモチベーションや

トラブルシューティングの際に迅速な対応に繋がるので

やはり、見て何がどうなっているのか分かるようにセッティングしていきます。









今度は、ちょっと違った面から。

小難しいお話になってしまっているかもしれません。




PAでは、会場の大きさや催し物の内容に合わせて

スピーカーやアンプのサイズやキャラクターを選んでいきます。

地域の公民館や小劇場で行う催しで、

夏のロックフェスで使うようなスピーカーを持って行っても

オーバースペックになってしまう為、

会場という入れ物のサイズに合わせて音量や音質を調整していきます。



レコーディングでもスピーカーを使います。

今録音しているものが、意図した通りになっているか。

ノイズが紛れこんだりしてないか。

目を(←耳を?)皿にして確認する為に、毎日調整を重ねています。





しかし、

レコーディングエンジニア(この後にはミキシングエンジニア・マスタリングエンジニアなどがさらに微調整の作業をしています。)が目指している入れ物は

今目の前のスピーカーで鳴っている音ではなく、

CDになって、あるいは配信に乗って皆さんの手元にあるイヤホンやスマホのスピーカー。

どんなキャラクターかわからない再生機で再生されても、

音楽やドラマなどが制作者の意図から遠く離れず伝わる音を目指しています。








ここまで、2つの側面からPAとレコーディングの違いについて考えてみましたが

いかがでしたでしょうか。



同じような機材を使って同じ、たくさんの人に音を伝えるという仕事ですが、

それぞれ別の手法・考えに基づいて色々な制約の中最善を尽くす。

どちらが難しい、というものではなく

培った経験や知識によって得意なひとがいる仕事だと思います。








いかがでしたでしょうか。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。






 




以上、石井より

『音響オペレーターとレコーディングエンジニアの違い』



ご覧いただき、ありがとうございました!




トイレでレコーディングした事例があるなんて知ってました??😳


この記事で紹介したのはごく一部なので

もっといろんなレコーディングがありそうですね!





似て非なる『音響さん』と『レコーディングエンジニア』


こうして考えてみると違いはたくさんありましたね。

音のことだけではなく、見た目にも関わってくる。

ということは、音の調整をするだけが仕事ではない

ということですね🎶





次回はいよいよ最終号です。


『好きなことを仕事にするということ』

を明石康裕がお送りします😎




お楽しみに🙌














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